Rails generatorで使えるファイル操作系メソッド24個まとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

railsのgeneratorを使ってファイル生成するとき、create_file以外のメソッドを覚えてますでしょうか?なかなか一つ一つのメソッドまで覚えていないと思います。今回はgeneratorの元となっているthorのモジュールを読み込んだので、全部のメソッドの使い方を紹介します。

Contents

Rails generatorで使えるファイル操作メソッド一覧

使えるファイル操作メソッドは下の19個です。

メソッド名役割
create_fileファイルを作成します
add_file上のエイリアス
create_linkファイルのリンクを作成します ※1
add_link上のエイリアス
directoryディレクトリ配下をコピーします
empty_directory空のディレクトリを作成する
copy_fileファイルをコピーします
link_fileファイルのリンクを作成します ※
getファイルの中身を取得します
templateテンプレートファイルの内容からファイルを作成します
chmodファイルの権限を変えます
prepend_to_fileファイルの先頭に挿入します
prepend_file上のエイリアス
append_to_fileファイルの末尾に挿入します
append_file上のエイリアス
inject_into_classclass構文の中に挿入します
inject_into_modulemodule構文の中に挿入します
gsub_file正規表現に一致した文字を変更します
uncomment_lines正規表現に一致した行のコメントアウトを外します
comment_lines正規表現に一致した行をコメントアウトします
remove_fileファイルを削除します
remove_dir上のエイリアス
inject_into_fileコードを挿入します
insert_into_file上のエイリアス

※ 間違っているかも。create_linkとlink_fileの違いがわからなかったです。わかった時に修正します。

メソッドをGenerator内で使うサンプルコード

以下のように、インスタンスメソッドの中でdirectoryとかinsert_into_fileメソッドを呼び出して使います。

require 'rails/generators/base'

module Appname
  class InstallGenerator < Rails::Generators::Base
    desc 'create file'

    def create_files

      directory 'controllers', 'app/controllers'
      insert_into_file "package.json", :after => "\"dependencies\": {\n" do
        "    \"sortablejs\": \"^1.13.0\",\n"
      end

    end
  end
end

上の例であれば、rails generate appname:installが使えるようになるので、コマンドを入力して使います。

generatorの作り方は以下の記事で説明しているので、こちらも読んでみてください。

それぞれのメソッドの使い方

create_file

ファイルを作成します。

create_file(引数1, 引数2, 引数3)

引数1・・・作成先のパス、必須

引数2・・・オプション、任意、:verbose => trueのようにハッシュ形式で指定する。:verboseをtrueにするとログが出力される

引数3・・・挿入するデータ、必須、文字列かブロック形式で渡す

create_file "app/controllers/hello_controller.rb" do
  "
class ApplicationController < ActionController::Base
end
  "
end

create_file "app/controllers/hello_controller.rb", :verbose => true do
  "
class ApplicationController < ActionController::Base
end
  "
end

create_file "app/controllers/hello_controller.rb", "# コントローラー"

add_file

使用方法はcreate_fileと同じです。

create_link

???

多分リンクを作る

add_link

使用方法はcreate_linkと同じです。

directory

フォルダをコピーします。

directory(引数1, 引数2, 引数3)

引数1・・・元となるフォルダパス、必須

引数2・・・オプション、任意、以下を指定する

:recursive => false # 子フォルダはコピーしない
:mode => :preserve # 元のファイルの権限を保持する
:exclude_pattern => /正規表現/ # 正規表現にマッチしたファイルのみ

引数3・・・コピー先、任意、指定しなかったら元フォルダと同じフォルダパスにコピーされる

directory "models"
directory "models", :recursive => false, "app/models"

empty_directory

空のフォルダを作る。

empty_directory(引数1, 引数2)

引数1・・・フォルダのパス、必須

引数2・・・オプション、任意、:verbose => trueのようにハッシュ形式で指定する。:verboseをtrueにするとログが出力される

empty_directory "app/admins"

copy_file

執筆中

link_file

get

template

chmod

prepend_to_file

prepend_file

append_to_file

append_file

inject_into_clas

inject_into_module

gsub_file

uncomment_lines

comment_lines

remove_file

remove_dir

inject_into_file

insert_into_file

【コードリーディング】thor gem

generatorのメソッドはRailsの元となっているthorというgemで定義されています。

thorのリポジトリ

https://github.com/erikhuda/thor

generatorを作るときは以下のようにRails::Generators::BaseまたはRails::Generators::NamedBaseを継承したクラスを定義すると思います。

require 'rails/generators/base'

module Appname
  class InstallGenerator < Rails::Generators::Base
    desc 'create file'

    def create_files
      # メソッドを使用したコード
    end
  end
end

このRails::Generators::Baseらは内部ではthorのActionsモジュールを読み込んで作られています。

# rails/railties/lib/rails/generators/base.rb
# https://github.com/rails/rails/blob/291a3d2ef29a3842d1156ada7526f4ee60dd2b59/railties/lib/rails/generators/base.rb

省略

module Rails
  module Generators
    class Error < Thor::Error # :nodoc:
    end

    class Base < Thor::Group
      include Thor::Actions
      include Rails::Generators::Actions
省略

一方、Thorのgemのリポジトリを見に行くと、以下のようなディレクトリ構造になっていました。

# https://github.com/erikhuda/thor
thor
├── lib
│   ├── thor
│   │   ├── actions
│   │   │   ├── create_file.rb
│   │   │   ├── create_link.rb
│   │   │   ├── directory.rb
│   │   │   ├── empty_directory.rb
│   │   │   ├── file_manipulation.rb
│   │   │   └── inject_into_file.rb

6つのファイルがあり、それぞれの中で合計24ものメソッドが使えるようになっています。

こんな感じ

class Thor
  module Actions
    # Create a new file relative to the destination root with the given data,
    # which is the return value of a block or a data string.
    #
    # ==== Parameters
    # destination<String>:: the relative path to the destination root.
    # data<String|NilClass>:: the data to append to the file.
    # config<Hash>:: give :verbose => false to not log the status.
    #
    # ==== Examples
    #
    #   create_file "lib/fun_party.rb" do
    #     hostname = ask("What is the virtual hostname I should use?")
    #     "vhost.name = #{hostname}"
    #   end
    #
    #   create_file "config/apache.conf", "your apache config"
    #
    def create_file(destination, *args, &block)
      config = args.last.is_a?(Hash) ? args.pop : {}
      data = args.first
      action CreateFile.new(self, destination, block || data.to_s, config)
    end
    alias_method :add_file, :create_file

使い方も書いてあったのでとてもわかりやすいです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

スポンサードリンク

コメント

コメントを残す

*